疲れなどの倦怠感を漢方薬で改善しよう
疲労を最近よく感じるようになった。
そんな場合は、漢方薬を試してみてはいかがでしょうか?
慢性疲労症候群と漢方
慢性疲労症候群とは、精神・身体の両面で倦怠感が慢性的に続く疾患のことです。
誰しも精神的疲労・肉体的疲労を感じることはあります。
ただ、慢性疲労症候群はそれとは異なります。
普段の生活に支障をきたすほどの疲労を慢性的に感じ続けるのが、慢性疲労症候群です。
慢性疲労症候群は、疲労感だけではなく睡眠障害や抑うつ、思考力の低下など様々な症状を併発します。
多くの人がこの症状を発症する可能性がありますが、傾向としては20代から50代の女性が多く発症するのです。
内分泌系、神経系、免疫系が関与する疾患だと考えられており、西洋医学だけでなく漢方を用いて改善が施されることも多いです。
西洋医学では、慢性疲労症候群の治療のためにビタミン剤や抗うつ薬、抗不安薬などが処方されます。
これらは、漢方では補中益気湯に相当します。
補中益気湯を用いることで、病気に対する抵抗力を高めることができますが、漢方の考えではこの場合の処方としては適当ではありません。
この場合、処方すべき漢方薬については、「証」によって異なり、誰もが同じというわけではありません。
きちんと漢方薬局をたずね、適した漢方薬を処方してもらうようにしましょう。
女性に多い貧血
倦怠感の原因には、他にも「貧血」が考えられます。 体内の鉄分が不足すれば、鉄欠乏性貧血になります。
貧血のほとんどが、この鉄欠乏性貧血です。
女性は男性との違いとして、毎月月経で多くの血液を失います。
そのため、この鉄欠乏性貧血に、男性よりもなりやすいのです。
鉄が不足することでヘモグロビンの生成が上手くいかず、酸素の欠乏が起こり貧血になるのです。
女性ホルモンと疲れ
女性の体は女性ホルモンの影響を大きく受けるため、ホルモンバランスの変動により、より大きく疲労を感じることがあります。
女性ホルモンの変動が大きいのは、たとえば月経前です。
月経前になると、ホルモンバランスが乱れやすくなり、体温が高くなり、疲労をより感じるようになります。
これには個人差がありますが、女性ホルモンの変動が大きな方ほど疲れを感じやすくなるのです。
傾向としては、30歳前後から体力の衰えや疲労を感じはじめ、女性ホルモンの分泌が減り始めます。
多くの女性がこの頃から疲れやすさを気にし始めると言われています。
その後、更年期に入ると女性ホルモンの分泌量の減少は急激なものになります。
これにより、ホルモンバランスが乱れやすくなり、より疲れを感じやすくなると言われているのです。
倦怠感に良い漢方
こういった倦怠感に良い漢方はいくつもあります。 たとえば、補中益気湯は倦怠感に効果的であることで知られています。
慢性疲労症候群に適しているというわけではないだけで、疲労感に効果的な漢方薬ではあるのです。
また、四君子湯も倦怠感には効果的です。
胃腸を整える働きのある四君子湯は、胃腸の働きが弱っていることが原因で倦怠感がある場合に、積極的に用いると良いでしょう。
また、身体に水がたまり、むくみによる倦怠感がある場合は、真武湯が適しています。 このように、倦怠感といっても原因は様々です。
それによって処方するべき漢方薬が異なるので、どの漢方薬を用いればよいかは漢方薬局で相談するようにしましょう。
おわりに
倦怠感に効く漢方薬は様々あります。
西洋医学であれば、疲労感がある場合、その疲労感をどう抑制するか解決するかという発想になります。
ですが、漢方薬が目指しているものは根本治療です。
そのため、西洋医学とは異なるアプローチをしていくことになるのです。
全国の皆様よりお電話でご相談承ります。お気軽にご相談ください。
Address. 大阪府大阪市平野区加美東3-17-16
Phone. 06-6793-0609
Open. 10:00-18:00
Holiday. 木曜・日曜・祝日