加美漢方薬局が選ぶ、肌トラブルにおすすめの漢方薬

かゆみ・ニキビ・乾燥など、肌のトラブルは絶えません。肌トラブルが起きにくい体にするなら漢方がおすすめです。乾燥・かゆみ・ニキビにおすすめの漢方薬を紹介します。
この記事の目次
乾燥肌
四物湯(しもつとう)
構成生薬:当帰(とうき)・地黄(じおう)・芍薬(しゃくやく)・川芎(せんきゅう)
血を補う基本の漢方薬です。当帰と地黄は血と肌粘膜のうるおいを補います。芍薬は血を補う補助をする生薬です。川芎は血の巡りをよくし、補った血を全身に巡らせます。四物湯は単体で使われることもありますが、四物湯をベースとして他の生薬を足した漢方薬を使うことも多いです。
温経湯(うんけいとう)
構成生薬:桂皮(けいひ)・呉茱萸(ごしゅゆ)・川芎(せんきゅう)・芍薬(しゃくやく)・牡丹皮(ぼたんぴ)・麦門冬(ばくもんどう)・阿膠(あきょう)・人参(にんじん)・甘草(かんぞう)・生姜(しょうきょう)・半夏(はんげ)
皮膚の色艶が悪く粘膜が乾燥している場合に使う薬です。体を温め血行をよくする作用もあるため、生理痛や生理不順にも使います。桂皮と呉茱萸は体を温め、冷えを追い出す生薬です。当帰・芍薬は血を補います。川芎は当帰と協力して血行不良を改善し、痛みを止める生薬です。牡丹皮は血行不良を改善する働きがあります。麦門冬は肌粘膜のうるおいを補う生薬です。阿膠は血とうるおいを補います。人参・甘草・生姜・半夏は胃腸の消化吸収力を高めて体を元気にするために入っています。
かゆみ
温清飲(うんせいいん)
構成生薬:当帰(とうき)・黄連(おうれん)・地黄(じおう)・黄芩(おうごん)・芍薬(しゃくやく)・黄柏(おうばく)・川芎(せんきゅう)・山梔子(さんしし)
四物湯に、体の炎症を抑える漢方薬の黄連解毒湯(おうれんげどくとう)を足した漢方薬です。炎症やアトピーによく使います。四物湯部分は血を補い、肌に栄養を届けるために入っています。黄連・黄芩・黄柏・山梔子が黄連解毒湯です。黄連は上半身・黄芩は胴体・黄柏は下半身の熱を取り炎症を鎮めます。山梔子は体全体の熱を取る生薬です。
当帰飲子(とうきいんし)
構成生薬:当帰(とうき)・地黄(じおう)・芍薬(しゃくやく)・何首烏(かしゅう)・荊芥(けいがい)・防風(ぼうふう)・蒺莉子(しつりし)・川芎(せんきゅう)・甘草(かんぞう)・黄耆(おうぎ)
四物湯にかゆみ(炎症)をとる生薬と皮膚を強くする生薬を足した漢方薬です。皮膚の色艶が悪くかゆみがある場合に使います。当帰・地黄・芍薬・川芎は四物湯で、血を補い皮膚に栄養を届ける目的で入っています。荊芥・防風は痛み・かゆみ・かさぶたを鎮める生薬です。蒺莉子はかゆみを止める作用があります。何首烏は血と潤いを補い、かゆみを止める生薬です。黄耆は体力を補いつつ肉芽形成を助ける生薬で、当帰とともに使うとより肉芽形成作用が強まります。甘草は各生薬を調和させ、炎症を抑える生薬です。
ニキビ
桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)
構成生薬:桃仁(とうにん)・牡丹皮(ぼたんぴ)・桂枝(けいし)・芍薬(しゃくやく)・茯苓(ぶくりょう) ・薏苡仁(よくいにん)
どす黒いニキビに使います。漢方では、血行が悪いと肌に栄養が行かず、老廃物がたまり、ニキビや肌荒れを起こしやすいと考えます。桂枝茯苓丸は血行が悪くて起こる生理痛によく使う漢方薬ですが、血行をよくして肌の状態をよくするのを狙ってニキビや肌荒れにも使います。桂枝茯苓丸に、美白やイボ取りなどに使われる薏苡仁(ヨクイニン、はとむぎのこと)を足したのが桂枝茯苓丸薏苡仁です。桃仁と牡丹皮は強力に血行不良を改善します。桂皮は体を温めて巡りをよくし血行改善を助ける生薬です。芍薬は血を補って血行改善を助けます。茯苓は、血行不良で悪くなった水分代謝を改善するために入っている生薬です。薏苡仁は炎症を沈めて膿を出す作用と、水分代謝をよくする作用があります。
続く肌トラブルには大阪の加美漢方薬局にご相談を
漢方薬は体全体のかゆみ・炎症に効果的という特徴があります。乾燥肌についても、飲めば全身を保湿できます。
多くの漢方薬をご紹介しましたが、お一人お一人の体質、症状によってお合わせする漢方薬は違ってきます。大阪・加美漢方薬局では体質、症状を詳しくお聞きし、一番適した漢方薬をお合わせ致します。 何でもお気軽にご相談下さいませ。
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