【体力をつける!】疲れやすいときのおすすめ漢方薬
疲れやすさに悩み、体力をつけたい、と思う人は多いのではないでしょうか。体に力をつけ、元気を出すのには漢方薬がおすすめです。ただし、漢方では、疲れやすいタイプにもいろいろあると考えます。タイプに合わせた漢方薬を使うことが大事です。
体力をつける漢方薬は、飲む人の胃腸の強さに応じてタイプ分けすることが多いです。胃腸が弱く食欲がない人が、胃腸が強く食欲がある人向けの漢方薬を飲むと、かえって調子を悪くしてしまうことがあります。胃腸が弱い人向けの漢方薬から、基本的な漢方薬を順に紹介します。
また、漢方薬は普段の生活を整えることで効きがよくなります。体力をつけたい人が、生活において気をつけるべきことも紹介します。
この記事の目次
疲れやすいときにおすすめ漢方薬6選
四君子湯
胃腸がとても弱く食欲がない人に向いています。胃腸に元気をつけて消化吸収をよくする漢方薬です。体力をつけるにあたって、漢方は胃腸の調子を立て直して栄養がしっかり吸収できるようになることを重視します。胃腸の弱さを感じている場合は、まず四君子湯か、六君子湯(四君子湯に胃の動きをよくする生薬を足した漢方薬)を試してみましょう。
帰脾湯
胃腸が弱く食欲がないだけでなく、不眠があったり思い悩んだりしがちな人に向いています。基本的には胃腸を立て直す漢方薬ですが、気持ちを落ち着けて和らげ、眠りやすくする生薬が配合されています。帰脾湯が向いているタイプでイライラがある人には、加味帰脾湯(帰脾湯に精神安定にいい生薬を足した漢方薬)が向くことがあります。
補中益気湯
胃腸が弱く、元気が出ない時によく使われる漢方薬です。胃腸を立て直す生薬に、体の中身を引っ張り上げるようにして元気を出す生薬が配合されています。イライラにいい生薬も含まれているので、元気が出ないけれど興奮しがちな場合にもおすすめです。
清暑益気湯
夏バテ用の漢方薬で、胃腸が弱い人向けです。夏に食欲が落ち、汗をたくさんかく人に向いています。補中益気湯と生薬の組み合わせが似ていますが、体を引っ張り上げて元気を出す生薬の代わりに、体を潤す生薬と汗の出過ぎを防ぐ生薬が使われています。
十全大補湯
胃腸が弱いわけではなく食欲もあるけれど、やることがたくさんあって疲れていて、肌つやがあまり良くない人に向いています。胃腸を整える生薬と血を補う生薬が配合されているので、効率よく体力がつけられます。
人参養栄湯
十全大補湯と似た漢方薬です。十全大補湯が向いている人に、気疲れや不安、不眠もある場合は人参養栄湯が向きます。気持ちを和らげる生薬が含まれているためです。
普段の生活で気をつけるべきこと
疲れやすさのタイプに合った漢方薬を飲んでいても、普段の生活が荒れていると、あまり効き目は期待できません。疲れやすく体力がない人が、普段気をつけるべきポイントを紹介します。
冷たいものの飲食を避ける
氷の入った飲み物やアイスクリーム、キンキンに冷えた生野菜サラダやヨーグルトなどは、胃腸の消化能力を落とし、栄養を吸収しにくくしてしまいます。また、人体は体温程度の温度で一番よく働くようにできています。体を冷やすと、体の働きが悪くなるだけでなく、体温をもとに戻すのに余計な体力を使ってしまいます。体力の無さを自覚していたら、しばらく冷たいものの飲食は控えましょう。どうしても冷たいものが食べたいときは、一緒に温かい飲み物を飲むなどして緩和しましょう。
よく噛んで食べる
漢方では、体力をつけるためには、食べたものをしっかり消化・吸収することが大事と考えます。食事をよく消化・吸収するにあたって、少し時間をかければ無料でできるのが、よく噛むことです。早食いを避け、ゆっくりよく噛んで食べましょう。
消化のよい料理を食べる
煮込み料理や油脂が少なめの温かい料理など、消化によいものを選んで食べるようにしましょう。栄養バランスの取れた食事であっても、うまく消化・吸収できなければ意味がありません。栄養バランスは考えつつも、胃腸に優しく消化しやすい料理を選んでみましょう。雑炊やお茶漬けはさらっと食べられてしまいますが、噛まずに飲み込んでしまうので、実はあまり消化によくありません。気をつけてください。生米から作るおかゆであれば、米の粒が崩れているので、消化によいです。
早めに眠る
漢方では、夜中に体のメンテナンスがされ、体中に栄養を運ぶ血が作られると考えます。栄養分を消化・吸収したら、次はその栄養分を使って体を作る事を考えましょう。目安としては、23時までに寝るといいでしょう。
起きたら温かい水分を取る
寝起きは水分不足ですし、意外と体が冷えています。白湯や味噌汁など、温かい水分を取って体温を上げ、体を目覚めさせましょう。胃腸を温めることは、消化・吸収力を高めることにもつながります。
まとめ
体力をつけたい時使われる、基本的な漢方薬を紹介しました。ご自身の胃腸の強さや食欲、疲れやすさのタイプをよく考えて、合う漢方薬を選びましょう。また、体力をつけたいときは、普段の生活にも気をつけましょう。漢方の考え方に基づいて普段の生活に気をつけることを「養生」といいます。しっかり養生して、疲れにくい体を目指しましょう。
加美漢方薬局
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