不妊症。脳下垂体機能障害もあるが、漢方で子宝に恵まれる
【40代前半 女性】
「結婚して1年半になりますが、赤ちゃんができません。
５ヶ月前から不妊治療でクリニックを受診し、今はタイミング法でしています。
クリニックでは脳下垂体機能障害、黄体機能不全、無排卵と診断されました。
貧血ぎみともいわれました。でもどうしても赤ちゃんが欲しいです。」
ということでご相談を受けました。
この方は冷え性がきつく、手、足、お腹、腿が冷え、特に足首から先は痛みを感じるくらいに辛くきつく冷えます。
他に低血圧（81～60）、夜間頻尿（5～6回）、疲労、頭痛、むくみ、目の下のくま、不眠があり、BMIは17.5でやせぎみです。
そして胃腸も弱く食欲不振で食が細く、便秘があり、ガスも多く臭うということです。この方は2年前に浣腸しても便がでない、きつい便秘と冷え性で1年近く漢方薬を飲んでおられます。
この方の体質の一番の特徴は「腎虚」です。
成長、発育、生殖、老化をつかさどる生命エネルギーの元を「精」といい、腎はこの精を蓄えるところですが、その精が不足しています。それを「腎虚」といいます。
腎虚があると視床下部、脳下垂体からの女性ホルモンや甲状腺ホルモンなどの分泌が低下します。それが脳下垂体機能障害です。
腎虚に冷え、血虚（血不足）、瘀血（血流障害）も加わっています。
黄体機能不全や無排卵も起こりやすくなります。
この方は色々な面からの体質改善が必要でしたが、まず血虚の漢方薬から始めたいとのことでした。
クリニックからはチラージン、ルトラール、セキソビットが投薬されています。
この方はきつい便秘ですので煮野菜、食物繊維を多くとるように食事指導いたしました。
服用後3ヶ月：疲れは少しましなように感じますが、他の改善はほとんどみられないということで、血虚以外の他の必要な漢方薬を全て服用して頂きました。
服用4ヶ月：この間に45日ぶりに生理がありました（もともと生理不順で間隔も長く飛ぶこともある）。生理は3日間で量も少ない。 しかし今回は生理が始まってから9日後に36.7℃以上ある高温期に入り、それが10日間続きました。これにはご本人も驚かれていました。
服用後5ヶ月：前回の生理の24日後に続いてまた生理がありました。 黒っぽい血液で量が少なく、生理痛がありました。今回の生理もその後高温期が10日間ありました。
そして次の生理はなく妊娠反応が陽性と診断されました。
無事元気な赤ちゃんを出産したいということで、今回は安胎の漢方薬に切り替えて継続されました。 ほぼ予定日に元気な女児の赤ちゃんを無事出産されました。
加美漢方薬局
味好俊治
全国の皆様よりお電話でご相談承ります。お気軽にご相談ください。
Address. 大阪府大阪市平野区加美東3-17-16
Phone. 06-6793-0609
Open. 10:00-18:00
Holiday. 木曜・日曜・祝日