加美漢方ブログ
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漢方薬

動悸に効果的な漢方薬

動悸の多くはストレス・緊張が原因ですが、高血圧が関係していることもあります。一度循環器内科で診てもらって異常がなければ、ストレス症状や高血圧の随伴症状に強い漢方の出番と言えるでしょう。また、のぼせやほてりとともに動悸がある場合は、体を冷やしたり潤いを補ったりする漢方薬が有効な場合もあります。動悸によく使われる漢方薬を紹介します。

ストレス動悸

ストレス症状を和らげる漢方薬を使います。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

不眠・不安に使う漢方薬です。高血圧の随伴症状にも使います。ストレス症状を和らげる生薬と気持ちを落ち着ける生薬を組み合わせています。ある程度体力がある人向けの薬です。

柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)

体力がない人の不眠・不安に使う漢方薬です。柴胡加竜骨牡蛎湯の体力がない人バージョンです。上半身が熱く下半身が冷える人に向いています。

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

ストレスで喉になにか詰まったような感じがする時によく使う漢方薬です。香りのよい生薬を含むので、気が晴れてリラックスします。食欲があって食べすぎてしまいがちな人の薬です。

桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

体を温め巡りをよくする漢方薬に、気持ちを落ち着ける生薬を足した薬です。デリケートゾーンの湿疹や不眠にも使われます。体力がない人向けの薬です。

苓桂甘棗湯

気持ちを落ち着け、不安やストレスを和らげる漢方薬です。緊張しすぎてめまいや頭痛がある人に向いています。体力がない人でも使えます。

高血圧

血の巡りをよくする漢方薬を使います。

冠心Ⅱ号方(かんしんにごうほう)

高血圧による頭痛や肩こりによく使われる漢方薬です。循環機能と血管に働きかけて血の巡りをよくし、高血圧による随伴症状を和らげます。高血圧でなくでも、血行をよくする目的に使えます。

血府逐瘀丸(けっぷちくおがん)

高血圧による頭痛・肩こり・頭重・のぼせに使う漢方薬です。ある程度食欲があり、胃腸に問題ない人向けの薬です。体質が合えば、高血圧でなくても血行をよくする目的に使う場合があります。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

血行をよくする働きはあまりありませんが、高血圧の随伴症状の不眠や不安によく使います。

のぼせ・ほてり

炎症を抑え体の熱を取る漢方薬や、体に潤いを補給する漢方薬を使います。漢方では、体に潤いが足りないと体を冷やす力が足りず、ほてりが出ると考えます。

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

炎症を取り強力に体を冷やす漢方薬です。アトピーの痒みや強いのぼせなどに使います。ある程度体力のある人向けの薬です。また、みぞおちや下腹を触ってみて冷えている人には向きません。

生脈散(しょうみゃくさん)

体の潤いを補うのに特化した漢方薬です。潤いが足りず、体を冷やす力が足りなくてほてる人に向いています。汗は体の潤いなので、夏に汗をたくさんかいて夏バテした人によく使う薬です。麦味参(ばくみさん)と呼ばれる場合もあります。

天王補心丸(てんのうほしんたん)

体の潤いを補いつつ、血行をよくして不安感を鎮める漢方薬です。体力がない人の不安・不眠・肩こりや口の乾きに使います。腸を潤すので、便秘にも効果があります。

知柏地黄丸(ちばくじおうがん)

体の潤いを補いつつ、体を冷やす漢方薬です。更年期ののぼせ・ほてりによく使います。食欲・胃腸に問題がない人向けの薬です。

牛黄清心丸(ごおうせいしんがん)

高血圧の肩こり・のぼせ・めまいなどに使う漢方薬です。体力がなく疲れている人向けの薬です。血圧を下げる生薬をメインに、体力をつける生薬・体を冷やす生薬・ストレス症状を和らげる生薬・血行をよくする生薬などが複雑に組み合わされています。

めまい

動悸とともにめまいに悩まされる場合があります。水分代謝をよくして内耳のむくみを取ることで、めまいを和らげる漢方薬を紹介します。

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

体の巡りをよくしつつ、体にたまった余計な水分を抜く漢方薬です。体力がない人のめまいによく使います。

連珠飲(れんじゅいん)

苓桂朮甘湯に血を補う漢方薬を合わせた薬です。内耳のむくみによるめまいを取りつつ、貧血によるふらつきや立ちくらみを改善します。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

余計な水分を抜く生薬と、血を補う生薬を合わせた漢方薬です。連珠飲より胃への負担が少ないため、食欲があまりなく胃腸が強くない人のむくみやめまいに向きます。

動悸には漢方薬を使ってみよう

漢方薬は体質改善により、動悸を根本から改善する力があります。

多くの漢方薬をご紹介しましたが、お一人お一人の体質、症状によってお合わせする漢方薬は違ってきます。体質、症状を詳しくお聞きし、一番適した漢方薬をお合わせ致します。 何でもお気軽にご相談下さいませ。


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