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加美漢方薬局が選ぶ、二日酔いにおすすめな漢方薬5選

付き合いやストレスでつい飲みすぎてしまう場合があります。お酒を飲まないに越したことはないのですが、二日酔いは今すぐ何とかしたい辛さです。二日酔いに漢方薬をおすすめ致します。頭痛・みぞおちのつかえ・お酒による体の熱などを取ってくれます。加美漢方薬局おすすめの漢方薬を紹介しましょう。

頭痛

五苓散(ごれいさん)

構成生薬:茯苓(ぶくりょう)・猪苓(ちょれい)・白朮(びゃくじゅつ)・沢瀉(たくしゃ)・桂枝(けいし)

水分代謝をよくし、脳のむくみを取って頭痛を改善する漢方薬です。二日酔いのときは体の水分代謝が崩れるため、よく使います。茯苓は胃腸の余計な水分の吸収を促し、精神を安定させます。猪苓は余計な水分を膀胱に運び利尿を促す生薬です。茯苓と猪苓は一緒に使うことで効果を増し、より水分代謝を促します。白朮は胃腸の余計な水分を吸収し、胃腸を健康にする生薬です。沢瀉は腎に働きかけ、利尿作用を発揮します。桂枝は体の循環を促し、他の生薬の水分代謝を助ける生薬です。

茵陳五苓散(いんちんごれいさん)

構成生薬:茯苓(ぶくりょう)・猪苓(ちょれい)・白朮(びゃくじゅつ)・茵陳蒿(いんちんこう)・沢瀉(たくしゃ)・桂枝(けいし)

五苓散に、肝臓を活性化させ胆汁を出す茵陳蒿を足した漢方薬です。茵陳蒿には体にこもった熱を取る作用もあり、酒で体にこもった熱を取るのによいとされています。五苓散を使うときのように頭痛があるけれど、より体に熱がこもっている場合に向いた漢方薬です。

吐き気・消化不良・下痢

半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)

構成生薬:黄連(おうれん)・黄芩(おうごん)・半夏(はんげ)・乾姜(かんきょう)・人参(にんじん)・甘草(かんぞう)・大棗(たいそう)

胃腸の張り・詰まり、みぞおちの張りを取るのに使います。黄連と黄芩はみぞおちの熱とつかえをとる生薬です。半夏は胃を動かして胃の内容物を下に送り、胃の張りや吐き気を取ります。乾姜は半夏の働きを助けつつ、半夏の副作用を弱める生薬です。人参・大棗・甘草は胃腸を健康にする働きがあり、胃腸の張りやみぞおちのつかえを取るのを助けます。

黄連湯(おうれんとう)

構成生薬:黄連(おうれん)・桂皮(けいひ)・半夏(はんげ)・乾姜(かんきょう)・人参(にんじん)・甘草(かんぞう)・大棗(たいそう)

胸に熱があり、みぞおちのつかえや吐き気があるときに使います。半夏瀉心湯の黄芩を桂皮に変えた漢方薬です。代わりに黄連の量が多くなっています。黄連は胸のつまりと熱を取る生薬です。桂皮は体の巡りをよくし温める作用があるため、上半身の熱を体中に運んで発散し、下半身の冷えを温めます。半夏は吐き気を抑え、胃の動きをよくして胃の中身を下におくる生薬です。乾姜は半夏の働きを助けつつ、桂皮と協力して胃腸を温め胃腸を健康にします。人参・大棗・甘草は胃腸を健康にする働きがあり、胃腸の張りやみぞおちのつかえを取るのを助けます。

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

構成生薬:黄連(おうれん)・黄芩(おうごん)・黄柏(おうばく)・山梔子(さんしし)

強力に体の熱を取り、炎症を鎮める漢方薬です。酒によって体にこもった熱を取るのに使います。黄連は心・肺・肝の熱を冷まし、黄芩は心・肺・腸の熱を冷ます生薬です。黄連と黄芩は一緒に取ると体の熱を取る作用が強くなります。黄柏は腎と膀胱の熱を冷ます生薬です。山梔子は心・肝・肺・腎の熱を冷まし、余計な熱を尿として外に出す働きがあります。黄連解毒湯は強力に体の熱をとるため、冷え性の人はおすすめできません。

二日酔い対策は大阪の加美漢方薬局にご相談を

お酒を飲まないに越したことはないですが、突発的に二日酔いになる場合もあるので、二日酔い対策の漢方薬は常備をおすすめします。二日酔いの症状によって漢方薬は使い分ける必要がありますが、大阪・加美漢方薬局では体質、症状を詳しくお聞きし、一番適した漢方薬をお合わせ致します。


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