関節リウマチ
関節リウマチについて
関節リウマチは、本来体を守るべき「免疫」の働きに狂いが生じ起こります。自己免疫疾患(膠原病)と呼ばれる病気のひとつです。
関節は、骨や軟骨、それらを包む「関節包」や「滑膜」などからできています。滑膜はうすい膜で、澗滑油の働きをする「関節液」を分泌しています。
関節リウマチは、免疫の異常により、自分自身を攻撃する「自己抗体」などの免疫細胞が関節に集まり、滑膜(自分自身)を攻撃するのです。関節に炎症と激しい痛みが起こり、滑膜は増殖します。その影響で軟骨や骨が破壊され、やがて関節は変形して、関節の機能にも障害が起こるようになります。
関節リウマチの症状
- 朝のこわばりが1時間以上続く。
- 3ヶ所以上の関節に腫れがある。
- 手首、指の第2と第3関節のいずれかに腫れがある。
- 腫れが左右対称に現れる。
- リウマトイド結節がある。(肘、膝、指の関節などにできる瘤のようなもので痛みはない。)
- 血液検査でリウトマイド因子(RF)が陽性になる。など
「抗CCP抗体」「MMP-3」って何?
抗CCP抗体
関節リウマチの新しい血液検査法で、早期でリウマトイド因子が陰性の場合でも、抗CCP抗体は陽性になる確率が高く、早期の診断に役立つ検査です。
MMP-3
結合組織を分解する酵素で関節の破壊がどれくらい起こっているかをみるマーカーです。
膠原病について
普段、私たちのからだは「恒常性の維持」により正しく生命は営まれていますが、時に叛乱(はんらん)を起こすことがあるのですよ。
免疫力が落ちて、免疫のしくみが狂うとからだの中の敵(非自己)、味方(自己)の区別ができなくなってしまいます。
そして、さらに困ったことには自分自身(自己)を攻撃する「自己抗体」をつくってしまうのです。
この病気のことを「自己免疫疾患(膠原病)」といいます。
代表的なものでいえば、「関節リウマチ」があります。
関節を包む「骨膜」を敵(非自己)とまちがって識別し、それを攻撃する自己抗体をつくり、関節に炎症と激しい痛みを起こしてしまいます。
ストレスや生活の乱れ、加齢などにより免疫力が低下して、免疫のしくみが狂うといわれています。
漢方薬にはこれら自己免疫疾患に有効な薬が豊富にあるのですよ。
免疫力を高め、免疫の狂いを正すことも重要です。
関節リウマチに実績のある漢方薬
- 芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)
- 通導散(つうどうさん)
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
- 越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)
- 桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)
- 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
- 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
加美漢方薬局
味好俊治
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