漢方薬で若返り
女性に特有のホルモンとしてエストロゲン、プロゲステロンが良く知られています。
女性らしさや美をもたらしてくれるのも女性ホルモンですがある種の女性特有の症状や病気も女性ホルモンによるところが大きいのも事実です。
今回は女性ホルモンの中でも、若返りのホルモン「エストロゲン」に焦点をあててみたいと思います。
この記事の目次
エストロゲンと月経周期
女性に特有のホルモンとしてエストロゲン、プロゲステロンが良く知られています。
女性らしさや美をもたらしてくれるのも女性ホルモンですがある種の女性特有の症状や病気も女性ホルモンによるところが大きいのも事実です。
今回は女性ホルモンの中でも、若返りのホルモン「エストロゲン」に焦点をあててみたいと思います。
<エストロゲンと月経周期>
エストロゲンは月経後~排卵前の卵胞期に分泌量が最大となります。
エストロゲンは卵巣の中で成熟した卵胞から分泌され卵胞ホルモンとも呼ばれています。
卵子の成長を助けたり、子宮内膜を厚くして妊娠しやすい環境作りをします。
エストロゲンの働きで成熟した卵胞は卵子を排卵し殻となった卵胞が黄体へと変わり黄体からプロゲステロンが分泌されます。
基礎体温を継続してつけることで、月経が始まる日が予測できるだけでなく、排卵や女性ホルモンの分泌が正しく行われているかどうかの診断にも役立ちます。
基礎体温表を妊娠のためだけに活用されるのは勿体ない事です。健康管理を兼ねて、基礎体温表を活用されることをお勧めします。
基礎体温表の見方に関しましては「加美漢方のHP」をご参考下さいませ。
https://www.kami-kanpou.com/children/不妊症/#i-17
漢方薬でホルモンバランスを正常にすることで、生理の辛い症状等が改善し、基礎体温表も整ってきます。
これは卵子の活性化にもつながります。
エストロゲンと美肌
エストロゲンはコラーゲンの産生を促し、お肌の新陳代謝を促進させます。
エストロゲンが「美のホルモン」と言われるゆえんです。
毎日同じ環境で生活しているのに、一ケ月の内にお肌の調子が良い時期と悪い時期があることに不思議ではありませんか?
お肌の調子が良くなる時期、つまりエストロゲンの分泌が高まる時期は月経後7~10日間の卵胞期と呼ばれる期間です。
この期間はお肌にハリとツヤがもたらされ一ケ月の内で一番お肌の調子が良い時期です。
新しい化粧品の使用や、無駄毛の処理などはお肌が安定しているこの時期にお勧めです。
ホルモンバランスがくずれていると、生理も不順となりつらい生理痛や腰痛に悩まされることにもなります。
そして、ニキビや吹き出物などのお肌のトラブルにもつながってしまいます。
漢方薬でホルモンのバランスを整え、生理不順が改善されると、体の内から輝く美肌へと変化していることに気付いて頂けることと思います。
エストロゲンと更年期症状
日本人女性は平均51歳で閉経を迎えます。
閉経前後の数年は更年期と言い様々な辛い症状に悩まされる時期です。
閉経に近づくに従い、卵巣の機能は低下しエストロゲンの分泌量が急激に減少します。
更年期症状は、エストロゲンの急激な減少と深く関わっています。
ホットフラッシュ、憂うつ、物忘れ、イライラなどの更年期症状に悩まされていませんか?
これらの症状の主原因は活性酸素です。
エストロゲンには活性酸素を打ち消す強力な力があり成熟期の女性の心と体を守っているのですが更年期にはエストロゲンが急激に減少するため活性酸素にさらされやすくなり、更年期症状が起こります。
活性酸素を打ち消すには、酵素や抗酸化物質の働きが大切です。
エストロゲン製剤の摂取を続けると乳がん・子宮体がんのリスクが高まりますので服用には抵抗がありますよね。
漢方・自然薬は活性酸素を打ち消し、更年期障害にはたいへん効果があります。
エストロゲンと骨粗鬆症
骨量はエストロゲンにより保たれています。
エストロゲンは、新しい骨を作る細胞「骨芽細胞」と古くなった骨を壊す細胞「破骨細胞」の働きを調節し骨量のバランスをとっています。
更年期には、エストロゲンが急激に減少するため骨量のバランスが崩れ、「作る」よりも「壊す」働きが強くなり、骨がもろくなります。
この状態を骨粗鬆症と言い、骨粗鬆症の患者さんの約8割が女性であるのは、閉経によりエストロゲンが減少するためです。
骨粗鬆症により腰痛や圧迫骨折、坐骨神経痛などになりやすくなってしまいます。
骨粗鬆症にならないために、普段から下記栄養素をバランス良く摂取するように心がけてください。
- カルシウム(骨の材料になります。海藻、小魚に多く含まれます。)
- ビタミンD(カルシウムの吸収を助けます。魚などに多く含まれます。)
- ビタミンK(骨芽細胞の働きを活発にします。緑色野菜などに多く含まれます。)
また、漢方・自然薬は骨を丈夫にするだけでなく筋肉にも力をつけ、骨を支えます。
プラセンタによる若返り
プラセンタは今では化粧品にも利用され美容やアンチエイジング効果が期待されています。
プラセンタ(Placenta)は直訳すると「胎盤」という意味になります。
胎児には五臓六腑といわれるような臓器はまだありません。
肺の呼吸の酸素交換、肝臓の代謝と解毒、腎臓の血液浄化と排泄、脾臓の免疫機能、小腸の食物の消化、脳下垂体のホルモン分泌などプラセンタは、胎児のあらゆる生命維持機能を担い1個の受精卵を10ヶ月の間に60兆個の細胞からなる胎児へと育てあげるのです。
さらにプラセンタ自体にも驚くほどの効果があります。
プラセンタの成分には、私たちの体に必要な栄養素がつまっています。
動物はその効果を本能的に知っていて、出産後に排出された自身のプラセンタを食べることにより、出産で崩れた体内のバランスを整え、母乳を出しやすくします。(出産がばれないように食べてしまう意味もあります。)
ヒトのプラセンタは漢方薬「紫河車(シカシャ)」として中国明時代の医薬書「本草綱目」に紹介されています。
現在はヒトの胎盤は使われることはなくなり、豚などの動物のものとなりましたが、その効果は昔と変わらずとても優れています。
プラセンタの4大効果
プラセンタには大きく分けて4つの効果があります。
一つずつご紹介致します。
(1)疲労回復効果
プラセンタには強力な疲労回復効果があり肝臓・腎臓の働きを強めることにより免疫力も高めます。
体がダルイ、風邪をひきやすい、胃腸が弱いなどの症状肝硬変、腎臓病、アレルギー疾患などに効果的です。
(2)循血効果
プラセンタには心筋の血流を増加させる作用があり全身の血液を行きわたらせ血行不良を改善します。
手足が冷える、肩がこる、頭がボーっとするなどの症状血圧不安定、脳卒中後遺症、心臓病などに効果的です。
(3)ホルモン・自律神経調整効果
プラセンタにはホルモンバランスを調整する作用があり交感神経・副交感神経のバランスを整え、ストレス、イライラなどの不定愁訴を改善します。
ストレスに弱い、イライラする、やる気が出ないなどの症状不妊、更年期障害、生理不順、精力減退などに効果的です。
(4)造血効果
プラセンタには細胞の代謝を活発にする作用があり造血臓器(骨髄、肝、腎、脾臓)を若返らせます。
血色が悪い、肌に潤いがない、目が疲れるなどの症状貧血、しみ・小じわ、胃潰瘍などに効果的です。
プラセンタの効果
プラセンタは「飲む化粧品」ともいわれ潤いのある美しいお肌にする働きがありプラセンタ配合のサプリメントや化粧品が注目されています。
そのプラセンタによる若返り効果が金沢大学で実証されました。
以下は富山新聞、北國新聞からの抜粋です。
「豚の胎盤から抽出したプラセンタエキスを服用すると顔のしわが縮小し、皮脂量が増加する若返り効果が得られるという結果がでました。
その後、細胞培養による実験に取り組み、プラセンタが美肌を生み出す仕組みを明らかにしました。肌に弾力をもたらす成分、コラーゲンは皮膚の線維芽細胞で作られます。
富山新聞、北國新聞からの抜粋
ヒトの皮膚から採った線維芽細胞を用いて培養液にプラセンタエキスを加えると、コラーゲンの量が増えさらにはコラーゲンを分解する酵素の生産が大きく抑えられるという結果がでました。」
このように、プラセンタには細胞を活性化する働きがあり、お肌に栄養と水を補給して潤いのある美肌を作ります。
加美漢方薬局
味好俊治
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