不妊症治療には漢方薬 効果はある?
不妊症に悩む夫婦はおよそ6組に1組といわれており、最近は結婚する年齢が高くなっていることに伴い、妊活を始める年齢も上昇し不妊症に悩んでいる夫婦の数は年々増加傾向にあります。
不妊治療は人によって効果を得られるまでの期間が違い、中には産婦人科での通院治療に効果がみられないことで心身が疲弊してしまう夫婦もいます。
そんな夫婦におすすめしたいのが漢方薬による治療です。
不妊症対策で漢方薬が特におすすめな方
不妊症の検査のために病院へ行くことが嫌だという方や、通院中であってもなかなか効果が出ず治療をやめたいと思っている方もいます。
人工授精や体外受精がうまくいかず、何度も通院することに心身ともに疲れてしまうのです。
不妊症の原因は人それぞれであるため、検査をしても原因が不明である場合もあり、そうなると明確な治療法も見つからないばかりか、高額な費用を使って治療を継続しても効果が得られないこともあります。
不妊症の男性側の原因としては、精子の濃度や動きに問題がある場合があります。
不妊症の女性側の原因としては、月経不順や無月経(排卵障害や無排卵)などが考えられます。
このように病院での不妊症治療に対し、心身ともに疲れてしまって諦めかけている方におすすめなのが、漢方薬による治療です。
自分の体質に合わせて処方してもらえる漢方薬で治療することで、体質から改善し不妊症に対して効果が得られることがあります。
不妊症になってしまう原因
妊娠に至るまでのステップは、まず卵胞から新鮮な卵子が放出され、元気な精子を子宮内に迎え入れることから始まります。
そして、卵子と精子が受精して受精卵がしっかりと子宮内に着床する必要があります。
受精卵が子宮内膜に根付き、胎芽・胎児へと成長していきます。
不妊症の場合はこの過程において異常があることが考えられます。
新鮮な卵子が放出されない場合は、排卵障害や無排卵が考えられ、加齢とともに卵子の状態が悪くなっていることもあります。
受精しない原因として精子に問題がある場合は、精子の濃度が薄いなど、運動能力が低くて卵子までたどり着けないのです。
受精卵が子宮内膜にしっかり根付かないのは、子宮筋腫や子宮内膜症などの持病があったり、子宮内膜が薄かったりすることで受精卵のベッドの役割を果たせなくなっているためです。
このケースでは、十分な血が流れていなかったり、気が不足したりしていることが考えられます。
不妊症治療に漢方薬を使用したAさんの例
40歳という高齢での妊活をしていたある女性が漢方薬治療を行った実例を紹介します。
結婚して4年経過しても子宝に恵まれず、通院治療をしていましたが、人工授精もうまくいかず夫婦ともに通院での不妊治療に疲れ、漢方薬での治療に切り替えました。
この女性は生理周期が約38日と長く、時々不正出血もありました。
また、冷え性による低血圧の症状も見られました。
ご主人の精子の状態は良好でした。
漢方薬治療ではまず、「血(けつ)」を補う地黄や当帰などの生薬を中心に、身体を温める生薬も含んだ漢方薬を服用しました。
服用から半年が経過する頃には効果が現れ始め、生理周期も28~30日周期に安定し、不正出血もなくなりました。
次に、年齢も考慮して「精」を補う鹿茸大補湯(ロクジョウダイホトウ)の服用を開始しました。
疲労回復も大切であるため、「気」を補う人参や黄耆を含む漢方薬も服用しました。
そして、漢方薬治療を開始してから10カ月が経過した頃に妊娠し、元気な3,700グラムを超える男児を出産されました。
不妊症治療で漢方薬を使用する際の注意点
漢方薬は、正しく理解して服用すれば不妊治療に効果があります。
ですが、副作用が100%ないとも言い切れません。
基本的に漢方薬は食間の空腹時に服用すると効果が高いといわれていますが、地黄や当帰を含んでいる場合は、服用する人の体質により胃もたれや胸焼けを起こすケースがあります。
胃腸が弱い人は、食後に服用するなどの工夫が必要です。
その他にも調合する漢方によって、下痢やむくみの症状が出る場合もあります。
いずれも自分の体質に合わない漢方薬を服用したために起こる症状なので、自分の体質に合った不妊症の漢方薬を処方してもらう必要があります。
そのためにも、漢方薬調合前の問診が大切になってきます。
問診の段階で、持病や体質などについて正確に正直に答え、自分でも自覚している症状について説明する必要があります。
おわりに
不妊症かもしれないと疑われる状況にあっても通院治療に抵抗があるご夫婦や、長く通院して不妊症治療をしたけれど効果がなかったため、妊活を諦めようとしているご夫婦には、漢方薬による治療を検討することをおすすめします。
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