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加美漢方薬局が選ぶ、落ち込みにおすすめな漢方薬5選

落ち込みや気分の塞ぎは誰でも経験するものです。ストレスや心身の緊張による落ち込みには、漢方薬がおすすめです。神経の緊張を和らげ、ストレス症状を軽減させます。おすすめの漢方薬を紹介しましょう。

落ち込んでいる女性

元気が出なくて疲れやすい

体力がなく、すぐ疲れる人の落ち込みには以下の漢方薬がおすすめです。

帰脾湯(きひとう)

構成生薬:竜眼肉(りゅうがんにく)・黄耆(おうぎ)・人参(にんじん)・酸棗仁(さんそうにん)・当帰(とうき)・白朮(びゃくじゅつ)・茯苓(ぶくりょう)・遠志(おんじ)・木香(もっこう)・甘草(かんぞう)・生姜(しょうきょう)・大棗(たいそう)

食欲がなく疲れやすい人の、くよくよする・やる気が出ない・すぐ横になりたい・不眠気味・貧血などに使います。胃腸に力をつけ栄養の吸収をよくして体力をつける漢方薬で、精神を安定させる生薬も含まれています。竜眼肉・酸棗仁・当帰・人参は心身に栄養をつけ落ち込みやすさを和らげる生薬です。黄耆は体力をつけます。白朮と茯苓は胃の水分吸収を良くして消化吸収力を高め、心身に栄養をつける手助けをする生薬です。茯苓は気持ちを落ち着ける作用もあります。生姜と大棗も胃腸を元気にする生薬です。遠志は気持ちを落ち着け、甘草は各生薬を調和させつつ胃腸を元気にします。木香は香りのよさで胃腸を動かし、食欲を出させる生薬です。イライラやのぼせもある場合は、それらを抑える生薬を帰脾湯に加えた加味帰脾湯(かみきひとう)が向いているでしょう。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

構成生薬:黄耆・人参・甘草・当帰・白朮・升麻(しょうま)・柴胡(さいこ)・陳皮(ちんぴ)・大棗・乾姜(かんきょう)

働きすぎて疲れ切った人に体力を補う漢方薬です。内臓に元気をつけて持ち上げるので、胃下垂や子宮脱などの内臓下垂にも使われます。黄耆で体力を補い、人参と甘草で体力をつけつつ胃腸の消化吸収力を高め、体が栄養を吸収して力をつけやすい状態にします。白朮は胃腸の水分吸収をよくして胃腸を助ける生薬で、当帰は血を補い体力を回復させるための生薬です。升麻と柴胡は補った元気を上半身に引っ張り上げ、ボーっとする頭に元気を運ぶ作用があります。陳皮は胃の動きをよくして消化吸収を助け、大棗と乾姜は胃を温めて健康にする生薬です。補中益気湯は元気がない人によく出される漢方薬ですが、下半身が冷えている人には向かない場合があります。

落ち込みだけでなくイライラや喉のつまり感がある

漢方は、体の巡りも重要視します。体力が十分にあっても、体の巡りがよくなければ落ち込み・イライラ・お腹のハリ・喉のつまり感が出ると考えます。これらの症状は、ストレスなどによる心身の緊張、内臓の筋肉の緊張などでよく出る症状です。体の巡りがよくなくて落ち込むときにおすすめな漢方薬は以下です。

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

構成生薬:半夏(はんげ)・厚朴(こうぼく)・茯苓・蘇葉(そよう)・生姜

ストレスや食べ過ぎなどで胃腸の動きが悪く、喉に何かが詰まった感じ(ヒステリーボール、梅核気)がある場合によく使われます。梅核気は食道の筋肉の緊張により起こる症状です。半夏厚朴湯は厚朴や蘇葉など香りのよい生薬を含む薬で、漢方では香りのよいものは気の巡りをよくすると考えます。まず半夏が胃の内容物を下へ送り、吐き気や胃の気持ち悪さを和らげます。厚朴は胃腸を動かして水分吸収をよくし、お腹の気持ち悪さをなくす生薬です。茯苓も胃腸の水分吸収をよくし、気持ちを落ちつける作用があります。蘇葉は胃を温めつつ香りによって心身をリラックスさせる生薬です。生姜は胃を健康にしつつ吐き気を止め、半夏の副作用を和らげます。

抑肝散(よくかんさん)

構成生薬:釣藤散(ちょうとうさん)・柴胡・甘草・当帰・茯苓・白朮・川芎(せんきゅう)

イライラや怒り、そのせいで眠れないなどに使われます。中程度以上に体力がある人向けです。子供の夜泣きや認知症で怒りっぽいなどにも使われます。釣藤鈎は神経質さや驚きやすさを落ち着け、柴胡と甘草は釣藤鈎のサポートをして神経の興奮を鎮めます。当帰は体に栄養を与え、神経を鎮める手助けをする生薬です。茯苓と白朮は胃腸の水分吸収をよくして消化吸収力を高め、他の生薬を吸収しやすくします。茯苓には気持ちを落ち着ける作用もあります。川芎は血行をよくし、気持ちをリラックスさせます。胃腸が弱い場合は抑肝散に胃を動かす生薬を足した抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)が向いている場合もあります。

香蘇散(こうそさん)

構成生薬:蘇葉・香附子(こうぶし)・陳皮・甘草・生姜

体を温め巡りをよくする、体力がない人向けの風邪薬ですが、気持ちの塞ぎ、胸の塞ぎにもおすすめです。香りのよい生薬が中心の薬で、香りで気分を晴らす作用があります。蘇葉で体を温め、外から入ってきた寒さをちらします。蘇葉は体の巡りをよくする作用もある生薬です。香附子は香りで気分をリラックスさせ、体の巡りをよくします。陳皮は胃を健康にし、胃の動きを促す生薬です。生姜は胃を温めて健康にし、吐き気を止めます。甘草は胃を健康にし、蘇葉の寒さを散らす働きを助けます。

漢方薬を選ぶなら大阪の加美漢方薬局へ

落ち込みひとつでも、その他の症状によって細かく漢方薬を使い分ける必要があります。

大阪・加美漢方薬局では体質、症状を詳しくお聞きし、一番適した漢方薬をお合わせ致します。
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