肝炎・慢性肝炎(B・C型)
C型肝炎について
「C型肝炎」は放置しておくと、その多くが気づかないうちに「肝硬変」「肝ガン」へと進行していく病気です。
現在、日本では1年に約3万5千人が肝ガンで亡くなっており、この20年間で約2倍に増えており「肝ガン」の原因の約8割を占めるといわれています。
C型肝炎は一定の経過で進行
私たちの体が肝炎ウィルスに感染すると、ウィルスは肝臓の細胞の中に入り込み増殖しようとします。けれども体には「免疫」の働きが備わっていますので、ウィルスを攻撃しますが、その時に肝細胞も一緒に攻撃され、破壊されます。すると肝臓は肝細胞を再生させようとしますが、そうしても次々に破壊され、慢性の炎症の状態が続くことになります。その結果、肝細胞に線維が増え、線維化が進むと肝硬変となり、やがて肝ガンに進行していきます。
肝臓の線維化の程度は血小板数である程度は判断できます。
C型肝炎の早期発見のための検査
「HCV抗体検査」で陰性か陽性かを調べます。陰性であればウィルスに感染していません。陽性では、抗体量が中程度~少ない場合は過去に感染した可能性がある、とします。抗体量が多い場合は現在感染しているとみます。陽性ではさらに「HCV-RNA定性検査」をして感染の有無を確定するため、ウィルスの有無を調べます。
B型肝炎について
「B型肝炎」はB型肝炎ウィルスに感染することにより起こる病気です。「C型肝炎」と異なりさまざまな経過をたどります。成人が感染すると多くは自然に治りますが最近では欧米に多いAタイプのウィルスに感染すると慢性化するケースが増えつつあります。
成人のB型肝炎ウィルス感染での経過
Cタイプのウィルスに感染した場合は急性肝炎の症状(全身倦怠感、食欲不振、尿の色が濃いなど)が出る場合がありますがほとんど自然治癒します。
Aタイプのウィルスに感染すると多くは急性肝炎を起こし、上記のような症状が現れます。そしてその3%~5%が慢性化するといわれています。まれに劇症肝炎を起こすこともあり命にかかわることもあります。慢性肝炎になると肝硬変や肝ガンに進行する危険性が高まります。
B型肝炎の検査
ウィルス感染の有無を調べる「HBs抗原検査」を受けます。陰性だとウィルスは無しです。陽性だとウィルスが有り、次に「HBe抗原・HBe抗体検査」を受け、ウィルスの活動状況を調べます。HBe抗原陽性の場合は、ウィルスの増殖が活発でウィルス量も多く感染力が強いと判断します。HBe抗体陽性の場合は、ウィルス量が少なく感染力が弱いことを示します。さらにALT(GPT)やHBV-DNA検査(ウィルス量を調べる検査)などをあわせて行います。
肝炎・慢性肝炎(B・C型)に
実績のある漢方薬
- 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
- 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
- 通導散(つうどうさん)
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
- 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
- 茵陳蒿湯(いんちんこうとう)
- 茵陳五苓散(いんちんごれいさん)
- 加味逍遥散(かみしょうようさん)
加美漢方薬局
味好俊治
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