月経異常(生理不順・生理痛)
正常な月経
月経は通常25~35日周期で起こり、周期ごとの変動は7日程度です。月経の期間は3~7日間。痛みは痛み止めなしでも我慢できる程度です。
生理不順
正常な月経の周期が不規則になることを「生理不順」といいます。3ヶ月以上整理がない場合を「無月経症」といいます。無月経症はストレス、ホルモン分泌の 異常、過激なダイエットなどで起こる場合があります。また卵巣の腫瘍が原因の場合もあります。
月経の異常は女性の病気のサイン
どのような月経異常がどんな子宮の病気のサインになるかを述べてみます。
痛みが強い | ※ 月経困難症 子宮内膜症 子宮腺筋症 |
出血量が多い | 子宮筋腫 |
不正出血 | ホルモン分泌の乱れ 流産 子宮筋腫 子宮がん |
月経前に痛みが起こる | ※ 月経前症候群(PMS) |
月経困難症
月経時に日常の生活が困難で支障をきたすほどの痛みが強い状態を「月経困難症」といいます。食事ができない、電車に乗れないなどです。
月経前症候群(PMS)
月経の始まる3~10日前頃に下腹部の痛み、腰痛、乳房の張り、むくみ、頭痛、などの不快な症状が現れます。また精神的にはイライラや気力の減退などが あります。
瘀血(おけつ)って何?
瘀血は漢方医学では特に重要な病気の原因のひとつです。
「漢方一貫堂医学」(矢数 格 (著)、医道の日本社出版)という本には次のように書かれています。瘀血とは「清浄でない汚れた非生理的血液で毛細血管にうっ滞して循環の不十分なる血液を言う」とあります。
要約すると汚れて働きが悪く、流れが悪くなった血液のことで、体の細胞に酸素と栄養を供給し、老廃物を持ち帰るという血液本来の清浄な働きができなくなった血液といえるでしょう。婦人病をはじめとして、自己免疫疾患などいろいろな病気の原因のひとつと考えられています。
瘀血の症状
瘀血を持っている人は、頭痛、頭重、めまい、のぼせ、耳鳴、肩こり、便秘などの特有な症状を訴えることが多いものです。
月経異常に実績のある漢方薬
- 四物湯(しもつとう)
- 芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)
- 温経湯(うんけいとう)
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
- 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
- 加味逍遙散(かみしょうようさん)
- 四逆散(しぎゃくさん)
- 苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅっかんとう)
加美漢方薬局
味好俊治
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