脊柱管狭窄症
脊柱管狭窄症とは
加齢に伴い、骨の変形などで脊柱管が狭くなりその中を通る馬尾神経や神経根が圧迫されます。
馬尾神経が圧迫されると、脚は痛みよりしびれが強いのが特徴です。そして、症状は両側にでます。
神経根が圧迫されると、脚はしびれより痛みが強いのが特徴です。そして、症状は片側にでます。
歩いていると脊柱管が狭くなり、痛みやしびれを生じますが、前傾姿勢をとったり、休んだりすると脊柱管の圧迫が緩みまた歩けるようになります。
増える若者の腰痛
現在、腰痛のある人は老若男女、全国で3000万人と言われています。
近年、若者の腰痛が増えているのはなぜでしょう?
一つには、「筋膜性腰痛症」と言って、ずっと同じ姿勢を保っているために、筋肉の疲労や緊張が起こるのですが、事務職等、パソコンに向かい座りっぱなしの方は要注意です。
症状は、腰の下のほうに重くだるい痛みが起こります。
適度に体をほぐしてあげましょう。
二つ目には、「冷え」による腰痛です。
コーヒーや糖分、ビールに乳製品など、知らず知らずの内に食べ物で体を冷やしてしまっています。
そして、薄着をして下半身を冷やすのも腰痛の原因です。
夏場もクーラーが原因で冷えてられる方が多いです。
昔から頭寒足熱(ずかんそくねつ)と言って、下半身を温めて、上半身は涼しくしておくことが
健康にとても良いと言われてきました。
下半身を温めることで、全身の血行が良くなり、体全体が温まります。
こういった意味で、半身浴は全身を温める最高の方法です。
冷えによる腰痛に漢方薬はとても効果的です。
体を温める漢方薬を中心に、冷えの大敵、体の余分な水分(水毒)を除く漢方薬も腰痛を改善します。
腰痛はどうして起こるの?
ぎっくり腰や坐骨神経痛に突然襲われた経験はありませんか?
ぎっくり腰は病名ではなく、突然の激しい腰痛の総称です。
また、坐骨神経痛も病名ではなく、腰から脚にかけての痛みやしびれの総称です。
ぎっくり腰や坐骨神経痛などの腰痛はどのようにして起こるのでしょうか?
背骨(脊椎)の下、腰のあたりの骨を腰椎と言い、骨と骨の間には衝撃を吸収するクッションの役割をしている「椎間板」があります。
背骨の中には「脊柱管」があり、神経の束(脊髄)が通っています。その神経の束は腰から下で枝分かれして「馬尾神経」と呼ばれ、さらに枝分かれして「神経根」となり、さらに集まって「坐骨神経」と呼ばれ脚まで伸びています。
何かの原因で骨や筋肉、椎間板が障害を受けると馬尾神経や神経根が刺激され、ぎっくり腰や坐骨神経痛が起こります。
病院に行くと、ぎっくり腰や坐骨神経痛といった腰痛の総称ではなく、椎間板症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などと診断されます。
腰痛の種類
椎間板症
椎間板の老化は20歳代から始まります。
椎間板の弾力性が落ち、椎間板を覆っている線維輪が押しつぶされ、痛みが生じます。
症状は、立ち上がる時や体をひねる時に、腰に鈍痛が起こります。
動いているうちに痛みが軽減するのが特徴です。
椎間板ヘルニア
椎間板に強い圧力がかかり、椎間板を覆っている線維輪に亀裂が入り、中の椎間板が飛び出し、神経根や馬尾神経が刺激され痛みが生じます。
症状は、最初の強い腰痛に続き、お尻から脚にかけての痛みやしびれ(坐骨神経痛)が起こります。
脊柱管狭窄症
加齢に伴い、骨の変形などで脊柱管が狭くなりその中を通る馬尾神経や神経根が圧迫されます。
馬尾神経が圧迫されると、脚は痛みよりしびれが強いのが特徴です。そして、症状は両側にでます。
神経根が圧迫されると、脚はしびれより痛みが強いのが特徴です。そして、症状は片側にでます。
歩いていると脊柱管が狭くなり、痛みやしびれを生じますが、前傾姿勢をとったり、休んだりすると脊柱管の圧迫が緩みまた歩けるようになります。
これらの症状が起こりやすくなるのは、加齢とともに主に4つの原因により、体質の衰え、老化が進行するからなのです。
加齢による腰痛
ぎっくり腰や坐骨神経痛が起こりやすくなるのは、加齢とともに主に4つの原因「腎虚」「気虚」「血虚」「瘀血」で体質の衰え、老化が進行するからです。
「腎虚」
腎は加齢とともに働きが低下します。腎の働きが弱くなると水分の排泄が悪くなり、余分な水(水毒)を体に溜め込むようになります。
その結果、筋肉も湿気をおび冷えやすく、骨を支える力が弱り腰痛を招いてしまいます。
「気虚」
加齢とともに生命エネルギーが不足します。
「血虚」
体を養っている血液の量や質が低下して、筋肉や骨の働きが低下します。硬くなり柔軟性を欠いた筋肉は曲げ伸ばしや伸び縮みが困難となります。
やがて筋肉や骨がやせ衰えて、関節や骨格を支えきれなくなります。
「瘀血」
体の冷えや水毒の状態が続くと、血液の流れも滞り、血液障害(瘀血)を起こすようになります。
漢方薬は4つの老化原因「腎虚」「気虚」「血虚」「瘀血」を改善することにより、骨や筋肉を強め、関節や骨格を支える力をつけることにより、ぎっくり腰や坐骨神経痛を起こさない体へと改善して行きます。
漢方薬は腰痛にたいへん良く効きます。お気軽にご相談下さいませ。
脊柱管狭窄症に実績のある漢方薬
- 五積散(ごしゃくさん)
- 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
- 苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅっかんとう)
- 独活寄生丸(どっかつきせいがん)
- 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
- 疎経活血湯(そけいかっけつとう)
- 芎帰調血飲第一加減(きゅうききょうけついんだいいちかげん)
加美漢方薬局
味好俊治
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