冷え性とは?入浴以外にも漢方薬で改善ができる?
身体が冷えやすい冷え性。
この症状に悩まされている特に女性の方は多くいらっしゃるのではないかと想定できます。
改善や対策のために様々な工夫をされているのではないでしょうか?
実は、冷え性の改善にはとても漢方が適しています。
本記事では、冷え性について、また冷え性の改善に効果的な漢方薬についてご説明いたします。
この記事の目次
冷え性とは?
冷え性とは何なのか?
改めて言葉にしてみましょう。
冷え性とは、身体が冷えやすく一般的には寒くないとされる温度であっても身体の一部もしくは全部が寒さを感じる症状のことです。
これは男性よりも女性に多い症状と言われていますが、そこには月経が関係していると考えられています。
女性には男性と異なり月経があるため、血が少なくなり全身に十分な熱を届けることができなくなってしまったり血が滞ったりすることがあると言われております。
この影響により、女性は男性よりも冷え性になりやすいと言われているのです。
色々なタイプの冷え性
冷え性には多くのタイプがあります。
それは例えば以下のようなものです。
全身が冷える冷え性
全身が冷えるタイプは、エネルギーに欠ける人に出やすい症状であると言われています。
摂取カロリーが少ない人がこの全身が冷えるタイプになりやすい傾向があります。
栄養バランスの良い食事を十分な量摂取することで、全身が冷えるタイプは改善することができます。
手足だけが冷える冷え性
手足だけが冷えるタイプは、痩せている女性で特に食事量が少ない方に多いと言われています。
適度な食事と運動により、このタイプは改善をすることができます。
おなかが冷えやすい冷え性
内臓が冷えるこのタイプの改善には温かい飲み物を飲むようにすると良いでしょう。
そうすることで改善する場合があります。
体を温める方法は入浴以外に漢方もある
入浴は温かいお湯に身体を浸すことで全身を温めることができます。
血行を促進することができるため、改善には効果的です。
ただ、それ以外に漢方も改善には効果が期待できます。
漢方の考え方である「気・血・水」を見てみると、三つの要素のうち二つまでを水分の含むものに割いています。
漢方はそれくらい体内の水分を重要なものとして考えているのです。
この改善に対して漢方はこのような考え方をします。
不足した「血」を補い、偏った「水」をよどみなく流すことにより、「気」も滞りなく流れるようになり「冷え性」が改善される。
冷え性におすすめの漢方薬
では、改善するにはどのような漢方薬を使用すれば良いのでしょうか?
改善が期待できる漢方薬には二種類があります。
それは、「熱の不足を補う」ものと、「熱の循環を改善する」ものです。
熱の不足を補う漢方薬
熱の不足を補うには、八味地黄丸(はちみじおうがん)や、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)などの漢方薬がおすすめです。
不足した熱や熱を作り出す力自体を回復させることができます。
熱の循環を改善する漢方薬
熱の循環を改善するには、下記のような漢方薬に実績があります。
- 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
- 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
- 抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
- 加味逍遙散(かみしょうようさん)
おわりに
冷え性の際には、入浴などで体を温めるのも良いですが、漢方薬による根本治療をすることも効果的です。お悩みの方は是非一度漢方薬を試してみてください。
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味好俊治
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