春に疲れが出る「春バテ」の症状におすすめの漢方
春の季節は気温の変化が大きいため、体調を崩してしまう方を多く見かけます。
そんな春に訪れる身体の不調のことを「春バテ」と言います。
本記事では春に疲れが出る「春バテ」の症状と、春バテにおすすめの漢方についてもご紹介していきます。
春に疲れが出る「春バテ」かも?
内臓・血管の働きを上手く調整することによって体内環境を整えてくれるのが、自律神経です。
人間は環境変化・気温差などのストレスを受けると、体内環境を上手く保ちにくくなります。
とくに春の季節には上記のようなストレスを大きく受けやすいため、この時期に感じる身体の不調のことを「春バテ」という風に言われています。
暖かいイメージのある春ですが、実際には1年の中でも最も寒暖差が生じやすい時期でもあるのです。
またこの時期には新年度・新学期といった環境の変化もあり、心身ともに疲れが出やすい季節に当たります。
その体調不良の一つとして、「自律神経の乱れ」が挙げられます。
自律神経が乱れてしまうと、「疲労感・倦怠感・気分の落ち込み・イライラ・立ちくらみ・めまい・耳鳴り・頭痛・肩こり・下痢・便秘」といったような不快な症状が起きやすくなるのです。
春バテの症状におすすめの漢方
春バテの症状におすすめの漢方を、疲れのタイプ別にご紹介します。
気虚(ききょ)タイプ
一番多いとされるのがこの気虚タイプです。
漢方において、「気」の部分が不足している状態を気虚と言います。
「食欲がない・胃が弱くなっている・寝ているのに眠い」といった症状がある方は、こちらが該当します。
気虚タイプさんは胃腸の働きが低下している傾向にあるため、消化の良い温かな食事を心がけるようにすることが大切です。
食べ過ぎ・飲み過ぎは避けるようにしましょう。
おすすめの漢方は、「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」「小建中湯(しょうけんちゅうとう)」が挙げられます。
血虚(けっきょ)タイプ
身体全体に必要な栄養分を運ぶ「血」の部分が不足している状態であるのがこちらの血虚タイプです。
「身体がだるい・疲れやすい・立ちくらみやめまいが起きる、皮膚がカサついている」といった症状がある方は、こちらが該当します。
血虚タイプさんは、ほうれん草・マグロ・肉類・卵などの食材を積極的に摂るようにしましょう。
おすすめの漢方は、「十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)」「人参養栄湯(にんじんようえいとう)」などが挙げられます。
腎虚(じんきょ)タイプ
漢方では、「腎」という生命エネルギーの部分が衰えてしまう状態を「腎虚(じんきょ)」という風に言います。
加齢に伴ってこの腎のエネルギー自体は少しずつ低下していくのですが、正しい生活習慣や食事で補うことができるのです。
「疲れやすい・足腰が冷える・耳鳴りが起きる」といった症状がある方は、こちらが該当します。
腎虚タイプさんは「冷え」がとくに身体の敵となるため、身体を冷やさないようにして温かい飲み物・食べ物を積極的に摂って、できる限り日光にも当たるようにしましょう。
おすすめの漢方は、「八味地黄丸(はちみじおうがん)」「六味丸(ろくみがん)」などが挙げられます。
おわりに
本記事では春に疲れが出る「春バテ」の症状と、春バテにおすすめの漢方についてもご紹介しました。
春の季節特有の春バテは、「身体からの疲れのサイン」と捉えるようにしましょう。
疲れの原因として3つのタイプをご紹介しましたが、この中から1つのタイプに絞られるとは限りません。
複数の疲れタイプが組み合わさって疲れが出てしまっている可能性もあるため、まずは自分の疲れがどのタイプにあたるのかを知ることが重要なのです。
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