胃もたれに効果的な漢方は？おすすめをご紹介
飲みすぎ・食べすぎなどで「胃もたれ」に悩まされることもあるでしょう。
そのような場合には漢方を服用することで、身体の中から胃もたれを改善させることができます。
今回は胃もたれの症状や原因と併せて、胃もたれに効果的なおすすめの漢方薬をいくつかご紹介していきます。
胃もたれの症状について
胃もたれは、胃の中の消化の働きが遅くなり、飲んだり食べたりしたものが胃の中にずっととどまり続け不快に感じることを言います。
この原因としては「飲みすぎ・食べすぎ」が代表的な原因として挙げられますが、精神的なストレスがかかることによって胃もたれにつながってしまうこともあります。
また、胃もたれにつながりやすい「食欲不振・お腹が張る・むかつき・胸やけ・胃の重み」といった症状が長引いている場合、何かほかの病気である可能性もあるため、一度病院を受診しましょう。
胃の消化機能が低下するのはなぜ？
通常であれば、食べ物が入ると1～5時間ほどかけて胃の中で消化が行われ、小腸へ運ばれます。
しかし胃の消化が追いつけない量の飲み物・食べ物が入ってきたり、胃の働きが弱っていたりすると、消化機能が低下し、胃もたれの状態になるのです。
胃の消化機能を低下させる原因としては、「暴飲暴食・刺激物の多量摂取・タバコ・ストレス」などが代表的なものではありますが、生活習慣の乱れ・睡眠不足などの積み重ねによって自律神経が乱れ、胃の消化機能も低下することがあります。
胃もたれに効果的な漢方は？
胃もたれに効果的とされる漢方とはどのようなものでしょうか？
六君子湯（りっくんしとう）
胃腸の消化作用を高める働きがあり、胃のもたれ・痛みなどの不快感を除去する効果があります。
胃のもたれ・食欲減退・吐き気・胃の痛み・胸やけなどの症状に処方されます。
8種類の生薬が調合されており、これらの症状の原因となる胃の排出機能を調整します。
体力低下・冷え性などのお悩みを抱える方にもおすすめだと言えるでしょう。
半夏瀉心湯（はんげしゃしんとう）
調合された生薬が胃腸トラブルに対して総合的に効果を発揮し、胃腸の消化作用に働きかけてくれます。
基本的には、消化不良・吐き気・胸やけ・下痢といった胃腸の働きが低下している場合に処方される漢方ですが、口内炎といった症状に使用されることもあります。
また、胃もたれのほかに、急、慢性胃腸炎・胃下垂・消化不良・二日酔い・神経性胃炎・神経症などの症状に悩まされている方にもおすすめです。
胃苓湯（いれいとう）
漢方の考え方として胃腸で食べ物・飲み物を消化させるには、熱が必要であると考えられています。
冷えた飲み物を大量に摂取してしまうと熱が奪われていってしまい、胃腸の働きを低下させてしまいます。
またこの熱が無い場合は体内の水分をうまく運ぶこともできず、軟便・下痢といった症状になやまされることとなります。
この漢方では体内に余計に溜まってしまった水分をうまく運び外に排出させ、胃腸の水分をほどよく乾かしていくという効果があるのです。
軟便・下痢といった症状を緩和するだけでなく、根本原因を取り除いてくれるのです。
おわりに
今回は胃もたれの症状や原因と併せて、胃もたれに効果的なおすすめの漢方薬をいくつかご紹介しました。
暴飲暴食に限らず、ストレスや生活習慣の乱れから胃の消化機能が低下し、胃もたれにつながることもあるのです。
ご紹介した3つの漢方を服用し、身体のバランスを整えることで胃もたれを改善することもできますが、あまりにも長引く場合は必ず病院を受診するようにしてください。
胃もたれの原因が何なのかをしっかりと把握したうえで、漢方の作用を上手く利用するようにしましょう。
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